おもひでを語り継ぐ会を開催しました。

3月25日、上谷小学校の休校10周年を記念して「おもひでを語り継ぐ会」が開催されました。この行事は休校式の際にすでに企画されており、当時、10年後の自分や誰かに宛てた手紙を書き、校門横のポストに投函。これをタイムカプセルならぬ、タイムポストとして10年後の開函を待ちました。いよいよその日が来たのです。

集まったのは、地元の方をはじめ上谷にご縁のあった人たち。70人を超える方が笑顔で集いました。

開会ののち、タイムポストの周囲にめぐらされた紅白テープをカット。ハサミを持つのは今は立派な青年となった上谷小学校最後の当時の児童たち6人。テープカットと同時に拍手が起こります。そして、いよいよポストのカギが開かれます。

手紙の保存状態はとてもよく、屋内に移動してから皆さんに届けられます。昼食までの時間を懐かしい写真のスライドショーや、当時の先生方と地元の方から小学校にまつわる思い出話と現在コミュニティセンターとしての利用の様子について聞きました。利用の形は変わっても、地域の財産として有効に活用されていることを共に喜び合いました。

 

思い出話に花を咲かせながらみんなで昼食を食べた後は、手紙の披露。様々な思いの詰まったこの10年間であったことを改めてかみしめたひと時となりました。

そして、最後にみんなで校歌の斉唱。ピアノは、当時上谷小学校で音楽を担当しておられた先生、リコーダーを小学校が廃校にならなければここに通っていた子供たちが演奏し、参加者みんながその伴奏に合わせて歌いました。懐かしい気持ちでとても温かい時間を過ごすことができました。

地域から小学校が消えて10年。当初、言いようのない寂しさを感じましたが、現在、地域のみんなが集まり支えあう場所として、この建物が果たしている役割は非常に大きく、コミュニティセンターとして大いに活用されている現状はとても嬉しいものです。「ふるさと上谷」が皆さんの心の一番あたたかい場所に刻まれたことを確信し、また、上谷小学校の思い出がいつまでも大切にされることを願って散会となりました。