講座005 上谷小学校

第2回 上谷小学校の歴史(校舎)

上谷小学校の歴史

 

当ホームページを訪問してくださる皆様の中にはご存知の方も多いことと思いますが、上谷コミュニティセンターの前身は小学生のための学び舎でした。様々な事情により、上谷小学校は平成20年に休校しました。本年は上谷小学校が上谷コミュニティセンターとして生まれ変わってから10年の節目の年に当たります。そこで、このweb講座では、今も昔も変わらず地域の人々のために貴重な学習の場を提供し続けてくれている上谷コミュニティセンターの歴史について理解を深めていきたいと思います。

 

上谷小学校は明治8年に創立され、校舎は3度建て替えられています。一度目の建て替えがいつ行われたのかは記録が残っていないためわかりませんが、3代目の校舎は昭和31年に完成し、4代目の校舎が現在上谷コミュニティセンターとして利用されているもので、こちらは平成14年に完成しました。

 

3代目の校舎の建設当時には様々な不便があったようです。その頃小学校に通っておられた方によると、旧校舎の跡地に建て替えが行われたため、完成するまでは、そこからすこし離れた道路沿いの場所に小さな学舎が建てられ、そこで授業が行われていたのだそうです。けれども、グラウンドはないので、体育などでグラウンドが必要なときには、近くの(といってもそこから2.5キロあったそうですが)中学校のグラウンドを借りて運動したのだとか。

 

3代目の校舎が完成してからはそれ以前と比べるととても快適だったとのことですが、体育館がなくて、雨降りの日に思いきり体を動かして遊ぶことができなかったのが、子ども心に残念だったとのことです。しかし、冬場になると、当時ならではの嬉しい出来事もあったそうです。それは、給食のときに児童のお母さん方が当番で味噌汁を作ってくださったことだそうで、具は少なくて汁は多かったけれども体の芯まであったまってとても美味しくて幸せを感じたとのこと。なんだかこんなお話を伺うと心も暖かくなりますね。小さな心遣いに支えられた幸せの感覚は、時代がどれだけ変わっていっても、伝えていきたいものですね。

2代目校舎の写真

3代目校舎の写真